ジョージ・ハリスン

2002年3月26日
 久しぶりにタバコを吸ってみた。
 深夜に遠い方のコンビニにいつも吸っていたアメリカン・スピリット・メンソール・ライトを買いに行って近所のジョナサンへ買ったばかりのジョージハリスンの本を持って行った。
 iPodでジョージハリスンを聞きながらカリカリじゃこのサラダと豚キムチの炒め物を食した後、しばらく読書をしていた。豚キムチは別れた奥さんが得意としていたメニューの一つで食べるたびにその頃を少し思い出す。
 ジョージハリスンがパンクロックを嫌っていたわけを初めて知った。

 「否定」をやっつけるのに「否定」を武器にしてはいけない。憎しみにうち勝つのは愛でなければならない。さらなる憎しみではなくて。
 
 家を出る前にほこりを被っていたジッポーにオイルを満たしてきていたにもかかわらず、しばらくはタバコを持っていることすら忘れていた。
 今までに2回禁煙している。一度目は背骨を折って40日間寝たきりになってしまったとき。起きあがる許可の下りる前日に「トイレで座って用を足すのと喫煙所にタバコを吸いに行くとどっちを先にしよう?」とウキウキしながら悩んで「そうか、両方一緒にすりゃいいじゃん!」なんて考えながら病室のベッドで一人にやけていた。
 2度目は離婚した後二人で住んでいたマンションを引き払うときに敷金が戻ってくるどころか30万円の追金を請求されたので、今のマンションに引っ越した時、きれいな壁を汚さないように禁煙してみた。しばらく続いたが結局は吸い始めてしまい、今や壁はイイ色に変わってしまった。
 意を決して火をつけてみる。タバコをしばらく絶っていると久しぶりに吸ったときに眩暈がしてちょっとした酩酊感に襲われる。それが楽しみだったのだが今回はそれが訪れることはなかった。まるで僕の身体の一部分のようになじんでいたタバコが、太いスポンジの筒をくわえているかのような違和感を覚えた。こんなに旨いタバコは無いとあれだけ気に入っていたアメリカン・スピリット・メンソール・ライトがちっとも旨いと思えなかった。この瞬間に今回の禁煙は成功したなと思った。禁煙はココで終わっているけれどね。でも成功。喫煙できない場所にいてもストレスを感じることはなくなったから。

 しばらく音信不通にしていた片思いの彼女から電話がかかってきてビックリしてしまった。僕からのメールが来ないので寂しいと言っていた(笑)。「それって俺のこと好きなんじゃないの?」って聞くとそうではないらしい。嫌いではない友人が妙な感情の行き違いで音信不通になってしまうのが彼女にとって不本意らしい。
 毎日忙しくてそれどころじゃなかったのだが正直な話、少し落ち込んでいたのかもしれない。彼女の電話でずいぶん気持ちが楽になったような気がするな。イイ子だよ。

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